ガミースマイル治療の種類
ガミースマイルの治療法の種類や相場・メリットやデメリットについてご紹介します。
治療法1:歯槽骨整形術
上の歯を支える骨が厚い・または上顎の骨が縦に長いことによってガミースマイルの状態となることがあります。
骨に原因があることで上顎が前に突出してしまい、ガミースマイルになりやすいとされています。
骨の厚さや歯茎の突出感を改善するために歯ぐきのラインと骨自体を削る治療法です。
メリット
- 後戻りが無く、永久的な効果が見込める
- 中度~重度のガミースマイルにも適応となる
- 歯茎の大きな突出感も改善できる
セラミック矯正と組み合わせた場合のメリット
- ガミースマイルだけでなく歯並びも改善できる
- 矯正器具を装着する必要がない
- セラミックにする歯の大きさや長さなども整えることができる
デメリット
- 腫れや出血、術後の痛みなどが生じる
- ダウンタイムが数日間ほど必要になる
- 比較的費用が高額になりやすい
費用相場
治療範囲や本数によりますが、上の前歯6本で88万円~110万円ほどが相場となります。(セラミック治療の費用も含みます)
治療法2:骨切り治療 (上顎骨切り術・LefortⅠ型、サージェリーファースト、上顎前歯部歯槽骨切り術)
顎の骨が大きくずれていたり、歯列矯正やセラミック治療だけでは対応できない骨格性の問題がある場合は、顎の骨の一部を削除して移動させる治療方法です。
メリット
- 後戻りがなく、永久的な効果が見込める
- 重度のガミースマイルの症例にも対応できる
デメリット
- 腫れや出血、術後の痛みなどが生じる
- ダウンタイムが数週間程度必要
- 入院が必要な場合がある
- 仕事を休む必要がある
- 全身麻酔を要する外科手術となり、大きな侵襲が加わる治療内容になる
- 費用が比較的高額になる
費用相場
110万円~220万円(上顎のみか下顎のみで相場に幅があります)
治療法3:歯肉整形
電気メスで歯ぐきのラインを切除することで、歯ぐきの量を調整します。
歯肉整形とセラミック治療と併用することで、歯と歯ぐきのバランスをみながら後戻りなくキレイに整えることができます。
メリット
- ダウンタイムがほとんどの場合必要ない
- 歯肉整形単品だと数万円程度と他治療に比べて安価
- セラミック治療を併用することで、永久的な効果が見込める
デメリット
- 歯肉整形のみだと短期間で後戻りする
- 歯ぐきの突出感が強い重度のガミースマイルには適応とならないこともある
- 歯肉整形のみだと歯茎を調整する量が2ミリ~3ミリ程と限界がある
- 歯肉整形後は口内炎程度の痛みが出る場合がある
費用相場
歯肉整形のみの場合、1本5万円程度が相場となります。
治療法4:セラミック矯正(多くの場合歯肉整形を併用)
歯のサイズが小さいことでガミースマイルに見えることがあります。
また、上の前歯が下に下がっているることで露出する歯茎の面積が増え、ガミースマイルに見えやすいケースがあります。
このようなケースでは、セラミック矯正と必要に応じて歯肉整形を併用しガミースマイルを改善していきます。歯肉整形とセラミック治療と併用することで、歯と歯ぐきのバランスをみながら後戻りなくキレイに整えることができます。
メリット
- 短期間にガミースマイルを改善できる
- 歯肉整形とセラミック矯正を併用することで後戻りなく永久的な効果が見込める
- 歯肉整形単品で治療する場合に比べより多く歯茎の量を調整することができる
- 外科手術のような大きな侵襲を加えることがないので顔が腫れることもなくダウンタイムも必要でない
- 矯正器具を装着する必要が無い
- 前歯だけで矯正することで全顎的な矯正や外科手術に比べ費用を抑えることができる
- セラミックにする歯の大きさや長さなども整えることができる
デメリット
- 歯を削る処置が必要となる
- 歯肉整形後は口内炎程度の痛みが出る場合がある
費用相場
治療範囲や本数によりますが、上の前歯4本で66万円~88万円ほどが相場となります。
治療法5:インプラント矯正(矯正用アンカースクリュー、インプラントアンカーを用いた矯正)
歯を上に移動(歯槽骨に圧下)させて見える歯茎の量を減らし、ガミースマイルを改善します。
通常の矯正よりも大きな力で歯を動かす必要があるため、矯正用のインプラントを顎の骨に埋め込んで固定源として使用する矯正治療になります。
メリット
- 出っ歯やディープバイトなどの歯並びも治療できる
- 噛み合わせを含めた矯正治療ができる
- 歯を削る必要がない
デメリット
- 治療期間に1年以上要する
- 矯正に伴う痛みを生じる場合がある
- 抜歯が必要な場合がある
- インプラントを埋入する外科手術が必要
- インプラント、矯正用ワイヤーを含めた矯正器具を装着する必要がある
- 治療後に多少の後戻りを生じる
- 治療器具を装着する歯に歯周病や虫歯が生じやすい
費用相場
110万円~165万円程度が費用相場となります。
治療法6:上唇粘膜切除術
笑った際や話している際に見える歯ぐきの量を少なくするために、上唇を上がりにくくする治療法です。
上唇をめくった部分を切除して縫合することで、上唇の上がり方を調整します。
メリット
- 1回のご来院で終了できるケースが多く、1回の手術で長期間キープできる
- 唇の裏側の手術のため、傷口が目立ちにくい
デメリット
- 腫れや出血、術後の痛みなどのダウンタイムが数日間程度ある
- 術後、突っ張ったような違和感がある
- 上唇挙上筋が発達すると後戻りする事がある
- 歯茎の突出感などは改善できない
費用相場
20万~35万ほどが相場となります。
治療法7:ボトックス注射
無毒化したボツリヌス菌を小鼻の横(上唇鼻翼挙筋と上唇挙筋)に注入し、筋肉を動きにくくさせ上唇の挙上を抑える治療です。
メリット
- 注射のみなので他の治療と比べると手軽にでき、ダウンタイムが少ない
- 費用が他治療に比べて安価
デメリット
- 効果の程度に個人差が生じやすい
- 6~8か月程度で後戻りする
- 笑い方に不自然さを生じることがある
費用相場
数万円~6万円前後が費用相場となります。