上唇粘膜切除術
笑った時に上の前歯の歯茎が見えすぎてしまう状態をガミースマイルと言います。一般的には、笑った状態で上の前歯の歯茎が3mm以上露出しているとガミースマイルに分類されます。
ここでは、ガミースマイル治療のひとつである「上唇粘膜切除術」について詳しくご案内いたします。

上唇粘膜切除術とは

口のまわりにはたくさんの筋肉があります。
なかでも鼻の脇の部分にある「上唇挙筋」と呼ばれる筋肉は上唇を上に引き上げる働きをするため、この筋肉が発達しすぎてしまっていると上唇が上に持ち上げられすぎてしまいガミースマイルの原因となります。
見えすぎてしまう歯茎の面積を少なくするために、上唇と歯肉の間の粘膜を縫い合わせてガミースマイルを改善する治療法を「上唇粘膜切除術」と言います。
上唇粘膜切除術は、笑った時に上唇が3mm以上上がる場合に適応となる施術です。

上唇粘膜切除術の特徴
より短時間・短期間に治療ができる
上唇粘膜切除術は、最短でカウンセリングを受けていただいた当日に施術を受けていただくことが可能です。
また、施術時間も60分程度と短いため、患者様のご負担をより軽減できることが特徴です。
※診療の予約状況によっては当日に施術できないことがございます。当日に施術までご希望の場合はご予約時にお伝えください。
スマイルラインを整えることができる

上唇を持ち上げる筋肉のつき方や発達の仕方によっては、笑った時の上唇の上がり方が左右非対称な場合があります。
左右の唇の持ち上がり方が非対称なことにで、よりガミースマイルが目立ちやすくなってしまうこともあります。
上唇粘膜切除術では、ガミースマイルを改善しながら唇の上がり方を左右均等に揃え、スマイルラインを整えることができます。
より理想的な笑顔に近づけることができます。
笑った時に上唇が薄くなりすぎてしまうことを防止できる
粘膜を縫い合わせることにより、笑った際に上唇が内側に丸め込まれて唇が薄くなってしまうのを防止できます。
ガミースマイルと同時に「笑うと唇が薄い感じになって気になる」という方にも上唇粘膜切除術がおすすめです。

ガミースマイルのそのほか原因
上唇が通常よりも笑った時に大きく持ち上がる以外にも、ガミースマイルの原因には以下のようなものが挙げられます。
原因がひとつであることもあれば、複合的な原因が重なりガミースマイルの状態となっていることもあります。
歯の大きさが小さい/歯茎が過度に発達している

歯の大きさが元々小さい、もしくは何らかの理由で歯肉が過度に発達しているケースです。
歯が小さいと歯茎が見えやすくなり、ガミースマイルの状態となります。また、歯茎が発達していることで歯を覆う歯茎の面積が多いと、ガミースマイルの原因となります。
歯並びや骨格

上顎が過度に発達している場合や上の前歯が前に出ているような歯並びの場合、ガミースマイルになりやすいと言えます。
ガミースマイルの状態となっている原因が複数ある場合には、上唇粘膜切除術とセラミック矯正やラミネートべニア治療などのほか治療を併用する場合もあります。

上唇粘膜切除術の治療の流れ
まずは無料カウンセリングでご相談

まずは無料カウンセリングで現在のお口元を拝見し、ガミースマイルの原因となっている部分を確認しながら治療について詳しくご相談いたします。
また、ガミースマイル治療後の理想的なお口元のイメージについても、カウンセリング時に詳しく確認させていただきます。
表面麻酔・局所麻酔

注射の麻酔を打つ箇所に、ジェル状の麻酔を塗っていきます。
表面麻酔を行ってから注射の麻酔を行うことで、注射特有のお痛みを抑えることができます。
また、注射の麻酔には細い針を使用し、一定のスピードで打ちながらお痛みがないか確認をしていきますので、お痛みが苦手な方や注射に恐怖心のある方もご安心ください。
粘膜切除・粘膜縫合
上唇の裏側と歯の上側の粘膜を切除し、粘膜縫合を行っていきます。
口唇移動術のポイントは、左右を対称に切除・縫合することです。
位置を細かく調整した上で、切除した後の上唇の粘膜と歯の上側の粘膜を糸で縫い合わせます。
抜糸は不要です

当院では、上唇粘膜切除後に抜糸の処置が不要です。
縫合後の部分は徐々に目立たなくなり、糸も自然に溶け合います。より通院回数を少なくできるだけでなく、身体へのご負担も少なくできることが特徴のひとつです。

術後の注意点について
1週間程度で落ち着いてくることがほとんどですが、術後は手術を行った部位に腫れや痛みを生じる場合があります。施術後にはお痛み止めを処方いたします。
また、術後1週間ほどは手術部位を安静に保ち、しみやすい辛い食べ物や刺激物はお控えください。