裏側矯正が滑舌へ影響する理由とポイントとは
裏側矯正は滑舌に関係する?
裏側矯正とは歯の裏側にブラケットを装着する矯正治療です。
この裏側矯正の最大のメリットとして、見た目が気にならず矯正装置が目立たないという点があります。
一方で、歯の裏側にブラケットを装着する構造上、一時的ではありますが滑舌に影響を与えることがあります。
ここでは裏側矯正が滑舌に影響を与える理由や矯正装置に慣れるポイントについて解説します。
裏側矯正による滑舌への影響
裏側矯正による影響として口や舌を動かしづらくなることや、スムーズに発音できなくなるといった滑舌への影響が挙げられます。
裏側矯正装置のブラケット自体はそこまで厚みのあるものではありませんが、舌が敏感であるため違和感を感じやすくなります。
矯正装置が舌にあたることで舌の動きを妨げたり、舌の動かしづらさから発音に影響が出ることがあります。
特に「サ」「タ」「ナ」「ラ」といった一部の発音に影響しやすくなります。
裏側矯正で滑舌が悪くなる理由
裏側矯正によって滑舌が悪くなる原因としては、以下のようなものが考えられます。
1.舌を動かした際に矯正装置があたることで発音が制限されるから
前述の通り、裏側矯正の装置をつけることで違和感を感じたり、舌の動きが制限される場合があります。
舌を使って発音をする際、舌が装置に当たることで接触する場所が変わり、発音時の振動なども変化することがあるため、滑舌に影響が出ることがあります。
2.発音が不明瞭になるから
普段舌を前歯に当てて発音をしていたのが矯正装着をつけることで矯正装置と舌で発音するようになり、摩擦が生じたり接触部位の変化で音が共鳴し、はっきりとした音が出せなくなることがあります。
これらは個人差があり、それぞれのお口の形態や状態によって影響が大きく出たり、全く影響がなかったりします。
また、最初は違和感を感じますが、徐々に慣れて発音への影響もほとんど出なくなることがほとんどです。あまり気にしすぎず、まずは様子をしばらくみるようにしましょう。
滑舌を良くするコツ
裏側矯正で今まで通りスムーズに話せるようになるのには個人差がありますが、おおよそ1ヶ月ほどで慣れてきます。
矯正中はずっと話しにくいというわけではないため、入れ歯などの義歯と同様に徐々に慣れてきますし、練習をすれば普通に話せるようになります。
矯正装着に慣れるために口を開け閉めしてみたり、「サ」「タ」「ナ」「ラ」のような発音しづらい音の練習をしてみたりしましょう。