歯科治療と金属アレルギーのリスクについて
金属アレルギーは、日本人の10人に1人が発症しているといわれており、ある日突然発症することがあります。
歯科治療において使用される素材の中にも金属アレルギーを引き起こしてしまう可能性のあるものがあり、詰め物や被せ物治療をする際には注意が必要です。
ここでは、金属アレルギーの原因となる歯科治療に使用される金属や、金属アレルギーの症状についてご紹介します。
金属アレルギーと歯科治療の関係
歯科治療で使用される銀歯などの金属には、金属アレルギーのリスクがあります。
症状はお口のなかだけでなく、消化管を経由して全身に起きる可能性があります。
ひどい場合、手や足に膿がでる掌蹠膿疱症や水ぶくれができる汗疱状湿疹などの症状として現れます。
むし歯治療の際、保険診療の場合には銀歯が使用されます。そのため、金属アレルギーのある方は注意が必要です。
また、もともとは金属アレルギーでなくても、金属が一定期間お口の中にあることで金属アレルギーを発症することもあります。
歯科治療で使用される主な金属
歯科治療で使用される主な金属には、以下のようなものがあります。
- ニッケル
- コバルト
- クロム
- パラジウム
- アマルガム
- スズ
- 金・銀
- チタン
- 白金(プラチナ)
- 銅
- 亜鉛
歯科における金属による主な症状
歯科治療に使用される金属による金属アレルギーでは、口腔粘膜が荒れたり、全身のかゆみなどの症状が起こります。
口内炎や口唇炎
口腔金属アレルギーの症状として、口内炎や口唇炎・舌炎・口角炎などの症状が出ることがあります。
そのほか味覚異常や口腔扁平苔癬を起こすこともあります。
遅延型アレルギーや湿疹
金属が溶けてイオン化すると、体内のタンパク質と結合して新たなタンパク質に変性します。それを身体が「異物」とみなすことによって、アレルギー反応が生じます。
遅延型アレルギーではすぐに症状が現れず、許容範囲を超えた際に発症します。5年以上の長い年月をかけて、ある日突然に湿疹などの症状として現れます。
歯科治療で使用された金属が全身に影響することも
歯科治療での金属が全身に影響を及ぼすことがあります。
様々な部位に発疹ができたり、手や足に水ぶくれが生じることがあります。
その他にも、頭痛やめまい、慢性的な肩こり、脱毛に繋がることもあります。
その他:金属イオンによる歯ぐきの黒ずみ
銀歯の装着から徐々に金属色素が溶けだし、歯ぐきに浸潤して黒くなってしまうことがあります。
歯ぐきが黒くなった状態は「ブラックマージン」といわれ、老けた印象や血色の悪い印象にもつながります。
オールセラミックによる金属リスクのない歯科治療
金属アレルギーのリスク回避には、まずは金属の詰め物・被せ物をお口の中から取り除いてあげることが根本的な解決策となります。
すでに金属アレルギーの方はもちろん、そのリスクをなくしたいという方にはオールセラミックによる治療がおすすめです。
オールセラミック治療では、金属を一切使用しません。そのため身体にやさしく、金属アレルギーの心配がありません。
また、変色の心配もないため、きれいな口もとを長くキープしていただけます。
当院では土台にも一切金属を使用していません
セラミックの被せ物治療では、内側に土台を装着します。この土台に金属を使用している場合、金属アレルギーのリスクを完全には回避できません。
ホワイトホワイトでは、被せ物だけでなくこの土台部分にも金属を一切使用していません。
白いプラスチック製の「ファイバーコア」と呼ばれる土台を入れていますので、根本から金属アレルギーのリスクを回避できます。
口腔内の金属が、実は全身の金属アレルギーの症状と関係していることを意外と思われる方も多いかもしれません。
また、もともとは金属アレルギーでなくても、口腔内の金属の詰め物や被せ物が原因で金属アレルギーを発症することもあります。
ホワイトホワイトでは、金属を一切使用しない身体に優しい治療を徹底しております。金属アレルギーの方・金属のリスクを回避したい方は、ぜひ一度無料カウンセリングでご相談ください。