インプラントに寿命はあるの？インプラントを長持ちさせる5つの秘訣とは
インプラント治療をされた方・インプラント治療をご検討されていらっしゃる方は、「インプラント治療に寿命はあるの？」と疑問に思われることがあるかと思います。
今回は、インプラントの寿命やインプラント治療後に長持ちさせるポイントについて詳しくご紹介します。
インプラントとは
インプラントは、何らかの理由で歯の抜けてしまった箇所に人工歯根（インプラント）を埋め込み、その上に人工の歯(上部構造)を取り付ける治療法です。
顎の骨に生体親和性の高いチタンやジルコニアの人工歯根を埋め込むことにより、ご自身の歯と同じようにしっかり噛むことができるようになるのがインプラント治療の最大の特徴です。
また、インプラントは周囲の歯を削る必要がなく、自然な見た目で審美性にも優れています。
インプラントの寿命はどれくらい？
インプラントの寿命は埋入した部位や、埋入した時の条件・インプラント自体のメーカーの種類などによって異なりますが平均して10年から15年ほどといわれています。
インプラントを長持ちさせるためにはご自身でのメンテナンスや歯科医院での定期的な検診が非常に重要となってきますが、20年以上長持ちしているケースが7割を超えるという報告があります。
インプラントは初期費用はほかの治療法よりも高額ですが、ブリッジ治療の寿命が平均7~8年・入れ歯が4~5 年ということを考慮するとコストパフォーマンスに優れていると言えます。
インプラントのトラブルの原因
格安インプラント
安価だからといって格安で施術を受けられるインプラントを選択してしまうと安全性の保証されていないインプラントを使用していたり、術者の経験や知識が浅い可能性があります。
そのような場合は治療完了後、短期間のうちにインプラントにトラブルが起こってしまう可能性があります。
細菌感染
インプラントは人工物ですが、天然歯と同じようにインプラント周囲の組織にインプラント周囲炎と呼ばれる細菌感染が生じることがあります。
日常的なケア不足や体質的に歯周病になりやすい場合などに発症する可能性があり、インプラントが脱落してしまう原因となります。
過剰な負荷
歯ぎしりや食いしばりなどでインプラントに必要以上の負荷がかかり続けると、インプラントにトラブルが生じる原因となります。
日中の食いしばりの習慣を正す・夜間の歯ぎしりや食いしばりに対してはマウスピースを使用するなどの対策があります。
インプラントを長持ちさせるために大切な5つのポイント
①信頼できる歯科医院で施術する
インプラント手術は歯科医師の技術力が治療の予後を左右するため、信頼できる歯科医院を選択することが重要です。
また、使用しているインプラントメーカーが、安全性の高いものかどうかも重要なポイントです。
当院では、インプラントには世界シェアトップクラスのストローマン社製を採用しております。また、経験豊富な口腔外科を専門とする歯科医師が担当いたしますので、安心して治療を受けていただけます。
②セルフケアをきちんと行う
インプラント自体が虫歯になることはありませんが、周囲の組織が細菌感染を起こすことがあります。
日頃からブラッシングをしっかり行い、口腔内を清潔に保つことが重要です。
③定期的に歯科医院でメンテナンスを行う
インプラントを長く維持するためにも、歯科医院での定期的なメンテナンスが非常に重要です。
メンテナンスではインプラント周囲に感染が起こっていないか、インプラントに負荷がかかりすぎていないかなどを確認し、インプラントに大きなトラブルが生じるのを未然に防ぎます。
④インプラントに負荷がかかりすぎるのを防ぐ
歯ぎしりや食いしばりはインプラントに過剰な負荷をかけ、トラブルが生じる原因となります。
特に歯ぎしり・食いしばりが強い場合には夜眠るとき専用のマウスピース（ナイトガード）を使用し、インプラントや天然歯を歯ぎしりや食いしばりから守る対策が必要となる場合があります。
また、噛む時に使用する咬筋にボトックスを注入する方法も有効です。
⑤喫煙習慣を見直す
喫煙習慣は血流を悪くすることから、インプラント周囲炎を引き起こしやすくします。インプラントを長持ちさせるためにも、禁煙することがベストです。
インプラントにトラブルが起きた時の治療法
一般的にインプラントの寿命とは、インプラントが根本から抜けてしまった場合を指します。根本からインプラントが抜けてしまった場合には、再手術が必要となります。
上部構造のみが欠けた、または取れてしまった場合には手術をせずに上部構造のみ取り替えを行えば解決する場合もあります。
インプラントにトラブルが生じた場合には、早めに歯科医院へ行かれることをおすすめします。
当院では半年に一度のメンテナンスに通われていることを前提として、インプラント本体は５年間・上部構造についてはメニューごとに３~５年の保証期間を設けております。
インプラントの寿命についてまとめ
- インプラントの一般的な寿命は１０~１５年程度
- 他の治療法と比較して寿命が長くコストパフォーマンスの高い治療と言える
- インプラントのトラブルの原因には細菌感染や負荷のかかりすぎなどがあげられる
- インプラントのトラブルを未然に防ぐにはセルフケアが重要
- インプラントのトラブルを未然に防ぐには歯科医院での定期的なメンテナンスが重要
- インプラントには保証期間が設けられていることが多い
- インプラントにトラブルが生じた場合には早めに歯科を受診することが大切
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