セラミックはタバコで変色しない？喫煙とセラミック治療について
喫煙者でセラミック治療をされた方・またはご検討中の方のなかには、「セラミックが変色してしまうことはあるのかな？」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、喫煙をされる方がセラミック治療を行った際に知っておきたいことについて、詳しく解説していきます。
タバコで歯が変色する理由
タバコには、タールと呼ばれる粒子状の成分が含まれています。
通常、歯の表面は「ペリクル」というたんぱく質の薄い膜で覆われており、歯をガードしています。
ところが、歯の表面のペリクルとタバコに含まれるタールは結びつく性質があり、いわゆる「ヤニ汚れ」として歯面に付着します。
付着したヤニ汚れは付着後の数時間ほどであれば歯磨きを行うことで取れますが、半日～一日ほど経過すると歯の表面にこびりつき歯磨きでは落とせず変色や汚れとなって残ります。
そのほかタバコが口もとに与える悪影響
タバコは、変色以外にも口もとにさまざまな悪影響を与えます。
たばこに含まれる「ニコチン」は血管の収縮を加速させます。そのため、歯ぐきに栄養分や酸素などを行き届かせにくくします。十分に栄養が届かない状態でいると、徐々に歯ぐきがやせ細ってしまいます。
また、ニコチンは免疫力低下も招くので口腔内の歯周病菌を活発化させ、歯ぐきの炎症を起こしやすくしてしまいます。炎症を起こすことで、歯ぐきが赤く腫れたり歯ブラシを当てると歯ぐきから出血するようになります。
さらに歯周病が進行すると歯を支える骨を溶かして歯がぐらつき、最悪の場合には抜け落ちてしまうこともあります。
セラミック治療後の歯はタバコによる喫煙で変色するのか
セラミック治療後に喫煙によって変色してしまうかは、喫煙者の方であれば気になるところかと思います。
実は、セラミックの種類によっても変色するかどうかは変わってきます。
変色するタイプのセラミックもある
セラミックのひとつに「ハイブリッドセラミック」という素材があります。
ハイブリッドセラミックはセラミックとプラスチックを混ぜて作られた材質になります。オールセラミックに比べると低価格であることが特徴のひとつです。
その一方で、プラスチックには吸水性の性質があるため、喫煙をしない場合でも３年ほどで徐々に変色してきます。喫煙の習慣がある場合には、さらにセラミックが変色してしまう可能性があります。
オールセラミックは変色の心配がない
オールセラミックの場合、時間の経過とともに変色する心配がありません。また、喫煙によりセラミック自体が変色することはありません。
セラミックの表面にステインが付着し変色しているように見える場合がありますが、クリーニングによってセラミックの表面のステインや汚れを落としてあげることができます。
セラミック治療後に定期的に歯のクリーニングを受けることで、元のセラミックのお色の状態で長くお使いいただけます。
タバコで変色した歯はセラミック治療で改善できる？
ご自身の天然歯が喫煙によって黒ずんでしまった場合、歯を白くする選択肢のひとつとしてセラミック治療が挙げられます。
喫煙によって黒ずんで変色した歯も、セラミック治療によってもとの歯・またはもとの歯以上の白さに改善することが可能です。
また、タバコによって歯ぐきが黒ずんでしまった場合も、セラミック治療と必要に応じて歯肉整形と呼ばれる歯ぐきのラインをカットする施術を併用することで健康的な歯ぐきのお色を取り戻すことができます。
治療期間も2カ月～3か月と短期間に完了することができるため、お忙しい方にも支持されています。
※歯ぐきの黒ずみの改善方法は黒ずみの範囲などによっても異なります
セラミック治療後の喫煙に関するよくあるQ&A
Q.セラミックの歯にステインが付くのがイヤです。研磨剤配合の歯磨き粉を使ってもいいですか？
大きい顆粒状の研磨剤が入っている歯磨き粉は控えていただいた方が良いです。
研磨剤には歯の表面の汚れを落とす効果がありますが、大きい粒子のものの場合、磨いた際の摩擦でセラミックの歯の表面に傷ができやすくなってしまいます。
小さな表面の傷部分にさらに汚れが溜まりやすい状態を作り出してしまいますので、低研磨剤のものや研磨剤不使用の歯磨き粉をおすすめいたします。
Q.たばこによるセラミックへの着色汚れは歯磨きで落とせますか？
ステインは付着後に時間が経つと、歯磨きだけでは十分に落とすことができません。
また、無理な力を入れてゴシゴシと磨くと、セラミックの表面に傷ができることでさらに汚れやすくなってしまいます。
タバコによる着色汚れが気になる場合は、歯科クリニックでのクリーニングを受けられることをおすすめいたします。
Q.喫煙によるヤニ・着色汚れをを少しでも防ぐ方法はありますか？
ご自身の歯・セラミックの歯ともに、歯の表面が乾燥しているとヤニや着色汚れが付着しやすくなります。
喫煙をされる前にお水を含んで歯の表面を湿らせてあげると、ある程度は汚れが付きにくくなります。ただし、汚れの付着を完全に予防できるわけではありません。
まず第一に喫煙の回数を減らす・こまめに歯科医院でのクリーニングを受けられることをおすすめいたします。
オールセラミックの場合、喫煙をされる方でも変色の心配なくこまめにクリーニングを受けられることで長く白い歯をキープしていただけます。
また、ご自身の歯や歯ぐきが喫煙により変色や着色してしまった場合も、セラミック治療で透明感のある白い歯にすることができます。
ホワイトホワイトでは、まわりの天然歯と変わらないナチュラルな白さのセラミック治療を行っております。まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。