当院のセラミック「接着システム」についてご紹介
最新のセラミック「接着システム」
「接着システム」とは、セラミックやレジンなどの材料を天然歯の表面につける時に用いる材料や術式の総称を指します。
当院ではセラミックの被せ物(セラミッククラウン)をより美しくそして長く保たせるためにも、審美性及び機能面にこだわった接着システムを取り入れています。今回は当院のセラミック治療で用いている接着システムの一部をご紹介いたします。
セラミック本着の際に使用するセメント
まずセラミッククラウンとご自身の歯を最終的に本着けする際に用いるセメントについてですが、当院ではパナビアV5というセメントシステムを採用しています。
こちらのパナビアV5は幅広いシェード(シェード:色の白さや色目の程度)が揃っています。そのため、用途に合わせてセメントのシェードにもこだわって治療をしています。
セメントのシェードにもこだわることによって、より美しく理想的なセラミック治療が完成します。また、こちらのパナビアV5はレジンセメントという分類に分けられ、最新の研究に基づいて開発された機能面に優れたセメントです。
接着力がかなり強いため脱離リスクが低く、より長くセラミックをご使用いただけます。また、セラミック治療において歯の土台をたてる際に用いる接着システムにも当院ではこだわっており、接着強度に優れたユニバーサルボンドクイック(ボンディング剤)や審美性に優れたクリアフィルDCコア(レジン)を採用しています。
セラミック接着の前処置について
ここからは少し専門的な歯科のお話になりますが、セラミッククラウンを歯に接着する際に必要な前処置についてご紹介いたします。
セラミック治療における接着の「前処置」とはセラミッククラウンを天然歯とセメントを介してくっつける際に化学的にセラミックとセメント、セメントと天然歯が接着するように天然歯表面とセラミッククラウン内面にプライマーと呼ばれる薬剤を塗布する処置のことを指します。
セラミック内面にはセラミックプライマー、歯質表面にはトュースプライマーを塗布します。
2種のプライマー内の成分がセメント内の成分と化学的結合を起こすことにより歯質とセメントそしてセラミックが一体となり接着を起こします。
セラミック接着の手順
次にセラミック治療において接着システムを用いる際の手順についてご紹介します。
1. 歯質表面にカタナクリーナーを塗布
まずセラミッククラウン内面とセラミックを着ける歯質表面にカタナクリーナーを塗布し水洗します。
これを行うことにより歯質やセラミック表面についた血液や唾液などによる汚染を清掃することができ、その後のセメントの接着力が高まります。
2.セラミックプライマー・トュースプライマーを塗布
次にセラミック表面にはセラミックプライマー、歯質表面にはトュースプライマーを塗布し、乾燥させます。これを行うことによりセメントを介して歯質とセラミックが結合を起こします。その後セラミック内面にセメントを注入しセラミックを歯に装着します。
口腔内のはみだした余分なセメントを除去した後、光照射器で光を当てることによりセメントの重合を促進させます。
セラミック治療において接着システムは必要不可欠です。しかしながら、コスト面や知識のアップデートが随時必要なこともあり、セメントやプライマー等の材料までとことんこだわっている医院はそう多くはないかもしれません。
当院ではセメントなどの使用する材料にもこだわり、正しく接着システムを用いることで美しく長持ちするセラミックの治療を追求しています。
長く美しい口元を維持できるセラミック治療について、まずは無料カウンセリングでご相談ください。