テトラサイクリン歯のホワイトニング
テトラサイクリン歯は虫歯ではない健康な歯ですが、見た目から気になる方も多いですよね。
テトラサイクリン歯は変色の仕方によって軽度なものから重度なものまで分類され、当院でもテトラサイクリン歯をホワイトニングで白くされたいとご相談に来られる患者さまが少なくありません。
今回は、そんなテトラサイクリン歯のホワイトニングのポイントや流れについて詳しくご紹介します。
テトラサイクリン歯とは
TETRACYCLINE TEETH
テトラサイクリン歯は、妊娠中や授乳中にテトラサイクリン系抗生物質を大量投与することで、歯に独特の変色がみられるものを言います。
テトラサイクリン歯は母親から経由するものだけでなく、8歳ごろまでの永久歯が作られる時期にテトラサイクリン系抗生物質を大量投与した場合にもみられます。
服用した薬の種類や時期によってもテトラサイクリン歯の色や度合いなども異なります。
テトラサイクリン歯の色
一般的なテトラサイクリン歯の例
テトラサイクリン歯の色は黄色~濃いオレンジ色、灰色~黒までさまざまです。
- テトラサイクリン歯軽度:淡い黄色
- テトラサイクリン歯中度:オレンジ色~薄い茶色
- テトラサイクリン歯重度:灰色~黒
このテトラサイクリン歯の変色の色は、左右対称で出ることが分かっています。また、人によっては変色だけでなくしま模様が出ることもあります。
テトラサイクリン歯はホワイトニングで白くできる?
TETRACYCLINE TEETH
ホワイトニング前
ホワイトニング後
治療内容 | スタンダードコース16本3回 |
費用 | ¥117,909(税込み) |
副作用(リスク) | 一時的に歯がしみることがあります |
※自由診療。治療期間、費用、施術の流れ、仕上がりに関しては個人差があります |
さて、テトラサイクリン歯はホワイトニングによって白くすることができるのでしょうか?軽度~中度のテトラサイクリン歯の場合、ホワイトニングによって白くすることが可能です。
軽度~中度の変色(淡い黄色・褐色・灰色)の場合で、テトラサイクリン歯特有のしま模様がほとんどみられない場合、ホワイトニングによって歯を白く仕上げることができます。
ただし、ホワイトニングではしま模様はなくならないことに注意しましょう。歯にテトラサイクリン歯のしま模様がある場合、変色自体はホワイトニングによって白くなってもしま模様はそのまま残ってしまいます。
また、重度のテトラサイクリン歯の場合もホワイトニングでは歯を白く仕上げることは難しいです。
テトラサイクリン歯のホワイトニングのポイント
軽度~中度のテトラサイクリン歯の場合、クリニックで受けるオフィスホワイトニングとご自宅で行うホームホワイトニングを併用することがおすすめです。
オフィスホワイトニング後にホームホワイトニングを特にしっかり使用して頂くことで、歯のお色の後戻りを少なくし、白さを定着させることができます。
また、歯のお色が何色か・テトラサイクリン歯の度合いによってオフィスホワイトニングを行う回数が異なってきます。
まずは無料カウンセリングでテトラサイクリン歯のご状況を確認してもらい、オフィスホワイトニングによってどれくらい白くなるかを診てもらうことをおすすめします。
テトラサイクリン歯のホワイトニング効果
TETRACYCLINE TEETH
重度のテトラサイクリン歯(濃い灰色・青味がかった灰色・縞模様)の場合、残念ながらホワイトニングをしても十分な効果が表れない場合がほとんどです。
重度のテトラサイクリン歯の場合は、ラミネートべニア治療がおすすめです。ラミネートべニア治療は、歯をほとんど削らずに被せ物を被せることによって歯を白くすることができる治療法です。歯にかかる負担を最小限に抑えられます。
ラミネートべニア治療では、歯の表面を薄く削りセラミック製の薄いシェル(薄片)を特殊な接着剤でセットします。テトラサイクリン歯のお色が映ってしまうこともないので、ご自身のお好みの白さにすることが可能です。
テトラサイクリン歯は、ホワイトニングの仕上がりが一般の歯とは異なります。
「全体的に今より白くなれば良い」「縞模様は消えなくても良い」と言う方にはホワイトニングが有効ですが、縞模様をなくしてはっきりとした白さにされたい方にはセラミック治療やラミネートべニア治療が適しています。
ホワイトニングによってどれくらい歯が白くなるかは、テトラサイクリン歯の度合いによって異なります。
まずはホワイトニングでテトラサイクリン歯の変色を白くできるかどうか診断いたしますので、お気軽にご相談ください。